中医学:和剤局方

 「日本薬局方」の名前はここから来ています。

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 宗の8代皇帝・徽宗が医官に命じて編集したものが『太平恵民和剤局方』、通称和剤局方です。

それまでの時代、医学は支配階級の人の間でのみ伝承されていましたが、この和剤局方の出版で庶民のための医学となりました。日本においても江戸時代、多くの漢方家がこの和剤局方の影響を大きく受けています。

 徽宗皇帝が残した和剤局方は全五巻からなり、297処方が収載されています。主な処方は冷えによる痙攣性疼痛に使用する「安中散」(大正漢方胃腸薬のベースになっています)、中焦の気滞を改善する「香蘇散」、湿により弱った胃腸を回復させる「平胃散」、婦人薬の基本となる「四物湯」補気剤の代表「四君子湯」などがあります。さらに四君子湯と四物湯を合わせ、手術後によく使われる「十全大補湯」や更年期障害など婦人の不定愁訴に用いる「加味逍遙散」も和剤局方に収載されています。